Auto Works 「フェアレディZ特集」1997年11月号に私の「エンジン載せ換え記事」が掲載されました。
当時の記事を読むとかなり恥ずかしいことを書いてた私でしたが、Zにこだわり続けていた気持ちが伝わってきます!?
当時の文面です。





小学生のころからZに対して、憧れに近い感情を抱いていました。その車は気位の高い大人の女性を連想させ、近寄り難い雰囲気を放っているように感じました。そんな思いから「免許を取ったら絶対Zだ!」と決めていました。
当時Zは、「晴れて免許証を取得したばかりの僕にとって憧れに近い存在でした。フェアレディZというネーミングがさらに僕をトリコにしたのです。その名が示すとおり、貴婦人や淑女に似た雰囲気があるレディ。
 そして幸運にも大学生でありながらその女性を手にいれました。念願のZオーナーになったのです。

しかし、そのスタイルと歴史に惚れ込んで購入したフェアレディは、3リッターのVG30DEを搭載する230馬力のNAモデルだったのです。しかもAT。
3リッターNAともなると、さすがにトルクフルでレスポンスも良く、高回転もそこそこでスポーツ走行を楽しむには十分でしたが、ゼロヨン・最高速・チューニングとなるとやはりVG30DETTを載せたターボモデルが必要になってきます。シルビアクラスじゃタービンまで手を入れないと届かない300馬力オーバーの世界も、Zならブーストアップだけで350馬力、250km/hオーバー。そして更にタービンを交換すれば、ぶっといタイヤをいつまでも空転させる大パワーも夢じゃないし、ここまでやってもエンジンはノーマルで済むから耐久性の面でも安心できます。
「ターボでなくては、お話しにならない。ターボに載せ換えよう!しかも、愛着のあるこのボディのままでだ!」
かくして、NA・Z32のターボ化計画がスタートしたのです。


まず、いろんなショップにTELをしてボルトオンターボ、あるいはエンジン換装の話を聞きました。しかし、工賃はもちろん高く、ましてやエンジンルームがぎっしりのZ32となるとその費用だけで100〜200万円もかかると言われて、大学生の僕にはとても決心することができませんでした。しかし、ふとしたきっかけで知り合った友人の紹介で7th−Factory(現R―Gray)というプライベートチームのYくんやAくんの力を借りて、プライベートでエンジン換装+ターボチューン、おまけにATからMTへの換装までしていくことが決定したのです!


まず、換装するエンジンとミッションを探し出し、オーバーホール後ニスモ1.2mmメタルヘッドガスケットを組み込んで、エンジンを換装します。Xハーネス等すべてのハーネスをターボのものに引き直し、燃料ポンプもツインターボ用に変更です。



ミッションを換装し、そしてOSツインプレートクラッチを組み込み、プロペラシャフトはNAとターボのものを組み合わせて使用します。


NAにはもちろん設定のないインタークーラーやオイルクーラーのステーを自作し、ARCレーシングインタークーラーを装着。もちろんラジエターもツインターボ用に変更します。


このエンジン・ミッションの換装は3ヶ月間かかりました(もっとも、作業は平日の夜と休日のみでしたが)。とにかくプライベーター2,3人での作業だったので、もうすべてが苦労の連続でした。でも、換装後にオイルを入れ、キーを回して一発でエンジンがかかったときは、本当にうれしかったです。


加速重視にするためファイナルギア比を3.692から4.083に変更し、また元がNAであったため、ハイキャス類が設定されていません。だから、その分同じターボモデルに比べて重量が軽く、同じ仕様であれば加速はこちらの方が速いといえるでしょう。
 今までに大きなトラブルは一度もありませんが、この車はエンジンルーム内の熱がスゴイので、その熱対策としてRE雨宮ダクトを用いた、特注のエアロボンネットを装着しています。



僕は現行(当時はZ32が現行モデルでした)のZに対して特に不安はありません。装備が過剰だとか重いとか、曲がらないなどという声も聞いたりしますが、人それぞれの好みがあるにしても現在のボディ・デザインは満足のいくものだと思っています。動力性能にしても同じで、充分に納得のいくものです。

Z32ツインターボが完成してから、よく友人や大学の先輩と数台で大阪湾岸線に走りに行くようになりました。260km/hオーバーの最高速では、絶対的なパワーと空力が大きく作用してきます。フェアレディZとGTRが同じエンジンパワーだとしたら、高速域では間違いなくZの方がトップスピードは優るでしょう。これは単純にボディ形状だけの話となるが、高速域だけを狙って造るのならZ以上のボディはない、と言い切れてしまうほどだと思います。それほど空力的に優れているのです。200km/h以上の速度域からなら、エンジンパワーを有効に生かせる車がZです。



最高のGTカーであり続けることを義務づけられたこのレディが誕生してから、はや30年。最高であるゆえに、そしてその比類なき美しさゆえに、この気高いレディは男たちを自らのトリコとし続けたんだと思います。
言葉の響きもやたらとカッコイイZ!これからも走り続けます。


Auto Works 「フェアレディZ特集」1997年11月号 掲載原文より

【 Special Thanks to  ” Auto service R-gray ” ! 】



そういえば人気漫画「湾岸ミッドナイト」でも主人公のアキオのS30Zのライバルとして、ブラックバードのポルシェ911が登場していますが、第30巻からはZ32がライバルとして登場し、さらにオーナーのマコトはなんとZ32のエンジンを換装しちゃいます。これってまるっきり私と同じことをしているわけですね!! 





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