まことしやかに噂されるそんな速度を叩き出すマシンたちが大阪某所のファミレスに週末になると集まってくる。
32GTR、33GTR、80スープラ、Z32、FD3S、NSX・・・・・・そのどれもが、普段街中で見かける車とは明らかに違ったオーラを放ち、野太いエキゾーストとともに、「シャリシャリシャリ」とツインプレートクラッチの音を響かせながらここに集結してくる。
Midnightレーシングチーム、ASゴールドメンバー、SELECT RACING TEAM、King of the speed ZENITANI、ENDRESS軍団などなど早々たるメンバーのホンモノのマシンたち!
今から10年ほど前の大阪湾岸最高速ステージが最高に熱かったころのいつもの週末の光景。人気漫画の「湾岸ミッドナイト」のノンフィクション版が毎週くりかえされていたのです!
深夜26時。
誰も誘い合わせることなく1台また1台とすさまじいマシンたちが集まってくる。どんなやつがドライブしてるのかわからないのに、車にだけは見覚えがある。湾岸常連メンバーは和気あいあいと車談義に花を咲かせ、またあるときはお互いの顔を知らなくても、それぞれの車だけで互いに認識しあっている。
そして誰が合図するわけでもなく、1台、2台と某所のファミレスを出発し、4号湾岸線出島入口料金所から最高速ステージにあがる。出島入口から4号湾岸線にあがり、かるく流したあと、先頭のGTRが右コーナーにスッ飛んで消えた!続いて80スープラが、Z32がどんどん加速してコーナーに消えていく!最高速にかけるマシンたち!
大阪湾岸はコーナーが多く、東京の湾岸高速のような長いストレートはほとんどない。各コーナーは適度なバンクがついてはいるものの、コーナー手前のブレーキングでつめるが、たとえSタイヤを履いていてもかなりトリッキーなコーナーの進入となり、ライン取りも必然的に各マシンが同じになる。
コーナーを何個も抜けると、湾岸名物「赤橋」ストレート!
ここではアクセルをただひたすら踏むのみ!スピードメーターもグングン上がる!!
目指すは5号湾岸線中島PA!
大阪湾岸線は高速コーナーが連続することから、東京湾岸線ほどのトップスピードが出しにくい。例えばT88使用のビッグタービンのGTRではレスポンスの点で不利であり、ブーストアップでは物足りない。絶妙なバランスが必要なコースである。
GTタービンなどのレスポンスのよい、4速や5速でツキのよい、パワーのあるエンジンがベストとなる。足まわりのセッティングもコーナーリングスピードを高めるように硬めにし、タイヤはもちろんSタイヤ。
そしてなによりもドライビングテクニック!連続するコーナーにはややきついバンク角がついているため、単純なアウトインアウトでは速くは走れない。バンクとバンクをつなぐラインを見つけることが速く走りぬける秘術!この秘術を見つけるために毎週毎週このステージに上がってくる。
「赤橋」ストレートを踏みぬき、コーナーをかけぬけ、最後の北港ストレートのマウントを5速全開で上りきると「中島PA」の看板が見えてくる。そこで、フルブレーキング!体がものすごいGで前に倒れこみ、4点式のベルトが両肩に食い込む!そしてクーリングダウンをしながら中島PAへ。
さきほどまで出島某所にいた面々がさらに大きな排気音と、いっそう甲高いツインプレート音を響かせて続々とPAに入ってくる。しかしよくみるとランボルギーニディアブロやフェラーリ348、F355チャレンジカップ、ポルシェターボなどのスーパーカー軍団も集結している。
そしてPAで缶コーヒーを飲みながら、また車談義に花を咲かせ、防護壁から「PA通過本気組」の熱い走りをギャラリーする・・・・・・。 あのころは楽しかったなあ。
湾岸最盛期・・・・・・
あのころ知り合った、T67ツインで800psオーバーの80スープラを駆るBさん、黒いブーストアップ32GTRで週末の天気予報をしてくれてた小僧さん、チームMidnightのTD05HツインのZ32を駆ってた板前さん、ゼニタニフルチューンのT51Sのシモイダー、スポット溶接びしばしの紫R32のショウちゃん、湾岸の青い稲妻80スープラ・・・・・・みんないまごろなにしてるのかなあ?・・・・・・って、S大先生は964ターボやGT3で大活躍をされているようですが(笑)
S大先生
あ!私はもちろんとっくの昔に隠居の身です。(笑)
『 今はもう公道では飛ばしません。 』
【 by湾岸の赤い彗星 】
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